初診時年齢30歳の女性 右上の八重歯を主訴として来院された。
上顎右側犬歯が唇側転位となり隣接する側切歯が捻転して口蓋側へ転位していた。上下の正中線もずれ、上顎の正中線が右側へ偏位していた。下顎の歯列は一見問題ないように見えるが、犬歯から犬歯までが水平的に平坦に並び、左右の犬歯が唇側に転位しているような形態となっていた。上下の顎骨の位置のずれはほぼ無かった。アングルⅠ級叢生と診断し、上下顎小臼歯抜歯を行っていただき、上下顎マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。八重歯になっていた犬歯が歯列内に移動でき、上下の正中線がずれていたが合致させることができた。動的治療期間は2年2カ月間、調整来院は16回であった。
友人2人が通っていて良いクリニックと聞いていたのが相談に訪れたきっかけです。30歳になってからの矯正で少し迷いもありましたが、少し背中を押してもらって治療してもらうことにして良かったです。抜歯が怖いとか、矯正の痛みとか、歯が磨きにくいとかもありましたが、スタッフの皆さんが優しく接して下さり、体験なども話して下さったり、丁寧に説明して下さったりしたおかげで乗り越えることが出来ました。
矯正装置の周りが磨きにくく、指導してもらったり、クリーニングをしてもらった後などは特にキレイを維持できるように頑張ろうと気合いを入れたり、歯磨きに対する意識が前よりも上がりました。歯並びが綺麗になって、口元に自信が持てるようになったのはもちろん嬉しいし、歯磨きしやすくなったのもよかったです。