C?CO? 歯科検診の結果の見方と意味
こんにちは。トリートメントコーディネーターの斎藤です。6月に入り、幼稚園や小学校で歯科検診が行われ、お子さまが検診の結果をもらってかえってくる頃ではないでしょうか。歯医者に勤務していることもあって、用紙の内容についてママ友から『これはどう意味なの?』『これって治療がいるの?』と、聞かれることも少なくありません。今日は、学校検診のお知らせの見方についてお話します。
学校の歯科検診では何をみているの?
子どもが自分の健康状態を知り、健康に過ごす意欲を高められるように、また早期発見早期治療につなげられるように
・虫歯の有無
・歯肉(歯ぐき)が腫れていないか
・歯こうや歯石の付着
・歯並びやかみ合わせに異常がないか
・あごの関節に異常がないか
等を視診します。
どの項目にチェックが入っていましたか?よくある項目は…
虫歯の有無
C CO などの記号で表記されることが多いです。
・虫歯 C(シー)…caries(カリエス)の略で治療が必要です。
CO(シーオー)…caries(カリエス)observation(オブザヴェーション:観察 注目) の略で、虫歯になりかけている歯があることを示しています。ご家庭でしっかりと歯みがきを行うことと、治療が必要かを歯科医院で経過をみていくことが重要です。
歯肉(歯ぐき)の状態
こちらも記号で表記されることが多いようです。
・歯肉炎G(ジー)…gingivitis(ジンジヴァイティス)の略で歯科医院で検査や治療が必要です。
GO(ジーオー)…gingivitis(ジンジヴァイティス)observation(オブザヴェーション) の略で、歯肉炎になりかけている軽度の歯肉炎であることを示しています。しっかりと歯みがきができれば改善していきますが、なかなかご自身できれいに磨くことが難しい場合は歯みがき指導を歯科医院で受けられることをおすすめします。
歯こう、歯石の付着
歯こうは、歯についた汚れ。歯みがきをしっかりと行うことが重要です。
歯石は、歯についた汚れがさらに硬くなり付着したものです。歯石になるとご自身の歯ブラシでは取れないので、歯科医院で除去してもらいます。
要注意乳歯
グラグラして抜けそうな乳歯がある。または、乳歯が抜けないまま横や後ろから永久歯がずれて生えてきている。そのままにしておいても良いものもあれば、中には抜歯が必要なケースもあります。
かみ合わせ(不正咬合)
・かみ合わせ(不正咬合)にも上顎前突、下顎前突、開咬等いろいろあります。
不正咬合の過去の記事はこちらから→https://www.horii-kyousei.com/blog/child/post_4237/
・歯並び…歯ならびが凸凹、重なっているなど
あごの関節
口を開けるとあごの関節に痛みがある。大きく口が開けられない。口を開けるとあごの関節から音がなるなどの症状がある場合など
どういう歯医者でみてもらったら良いの?
一概に歯科医院といってもそれぞれ得意とした診療内容があります。症状によって受診する歯科が異なることがあります。まずは、かかりつけ医にご相談ください。
『異常なし』なら、安心?歯医者にいかなくてよい?
結果が、『異常なし』で安心される保護者の方も多いと思います。しかし、学校の歯科検診では、医院のようなライトや器具、設備などが十分に無く、1人にかけられる時間も限られているため、医院と同じような精度が高い判定を行うことはできません。『異常なし』でも、定期的に受診されることをお勧めします。
お子さまがお口の中を健康に保ち、おいしくお食事をとり健やかに大きく成長されますように!