2024.07.29 大人の矯正

「洗口液」? 「液体歯磨き」? その違いは?

こんにちは(こんばんは)、歯科医師の嶋本です。

連日の猛暑の中、涼しい夜間にドラッグストアで買い物をする方も多いと思います。

そんなドラッグストアでも様々なオーラルケア用品が販売されており、歯ブラシ、フロス、歯磨き粉と一緒に「洗口液」も陳列されています。

「リステリン」「モンダミン」といった液体タイプの製品には「洗口液」と「液体歯磨き」の2種類があり、見た目は同じですが使い方が異なります。

 

出典:リステリン

「洗口液」

洗口液はマウスウォッシュやデンタルリンスとも呼ばれ、すすぐだけでプラーク(歯垢)や口臭の原因となる食べカスや汚れ、ネバネバを洗い流してくれます。

外出先や忙しくて歯磨きができない時、お口の不快感が気になった時など、洗口液ならすすぐだけで手軽にお口をすっきり清潔にすることができます。

ただ、プラークが出来るのを抑えてくれますが、出来てしまったプラークは物理的に歯ブラシで擦らないと落ちないので注意しましょう。

使い方は、適量を口に含んで20〜30秒すすぐだけ。その後は水ですすぐ必要はありません。

特に医薬部外品の場合はすすがない方が薬用成分の効果が続きやすくなるため、そのままにしましょう。

 

出典:アース製薬

「液体歯磨き」

液体歯磨きは液体タイプの歯磨き剤です。チューブ入りの歯磨き粉と同様に歯ブラシを使って歯を磨く時に使用するもので、適量を口に含んですすいだ後にブラッシングすることで効果を得ることができます。

ペースト状の歯磨き粉に比べ、研磨剤を含まないので優しく歯を傷つけにくい歯磨き剤ですが、強くブラッシングしすぎると歯ブラシで傷ついてしまうので気をつけましょう。

液体歯磨きは適量を口に含んで20〜30秒すすいだら、歯ブラシで丁寧にブラッシングします。

チューブ入りの歯磨き粉のように水ですすぐ必要はありませんが、気になる場合は一回くらいすすいでも問題ありません。

ただし医薬部外品の場合は薬用成分を洗い流してしまうので、軽くすすぐ程度にしましょう。

出典:リステリン

まとめ

商品のパッケージは同じように見えるので色の違いや刺激の強さに注目しがちですが、よく見ると「洗口液」または「液体歯磨」と表記されています。

使用方法の欄にも洗口液なら「すすぐだけ」、液体歯磨きなら「すすいだ後にブラッシングする」や「お口に含んでブラッシングする」といった使用方法が明記されています。

「洗口液」と「液体歯磨き」は正しく使い分けることで十分な効果を得られます。

大切な歯と歯ぐきを守るためにも自分の目的に合わせて選びましょう。