2023.02.28 大人の矯正

ガムを嚙むという健康法

歯科衛生士の砂子です。

皆さんガムを噛む習慣ってありますか?

キシリトールが歯に良いというのはもう皆さんご存知だと思います。

もちろんキシリトールの成分は様々良い面があります。

過去ブログキシリトールについて↓

https://www.horii-kyousei.com/blog/adult/post_4122/

 

今回は噛むということに着目していきたいと思います。

噛むならガム??

食事をしっかり噛んで摂るのはもちろん大事です。

ガムは噛んでも無くならないので無意識に噛み続けることが出来ます。

咀嚼回数も増えるという結果が出ています。

おやつの咀嚼回数データ

噛むと勉強や仕事の効率がアップ

健康な男女13名を対象にガムを噛んでいる時と噛んでいない時の脳の認知機能にどんな違いがあるのかを調べたデータが発表されています。

色のついた文字を見せ、文字の色と色名が同じときはenterキー、異なるときはspaceキーを押すように指示。キーを押すまでのスピードと正解率を測った実験です。

ガムを噛んだ時のほうがスピードが速く、正解率が高いことが発表されています。ガムを噛むことで集中力が高まり、こうした結果につながったと考えられています。

参考資料

 

 

また、仕事をしている男女126名を対象とした試験データが出ています。

62名は仕事中にガムをかみ、64名はガムを噛まずに通常通り仕事をしました。

参考資料

噛むということが仕事の速さにもつながるんですね。

 

ストレスも軽減

その後ストレスに関するアンケートの結果を分析したところ、仕事中にガムを噛んだ人達はストレスが約25%減っていました。

参考資料

一定のリズムで噛むという行為が仕事中の不安や緊張を和らげ、心の余裕を生むと考えられています。

 

脳の中でも「前頭前野」は考える・記憶する・感情をコントロールする・アイデアを出す・判断をするなどの大切な働きをしている場所です。

参考資料

集中して勉強や仕事をする際、ガムを噛むことでこれだけの効果が得られるんですね。

 

噛むと笑顔

表情筋が鍛えられて笑顔に!!

顔には30種類以上の筋肉があります。

噛む時に使う咬筋(こうきん)口輪筋(こうりんきん)頬筋(きょうきん)に

刺激を与えて鍛えるとあごや頬のたるみを防ぎ、口角がしっかり上がった素敵な笑顔をキープできま  す。表情筋のトレーニングの一つとして噛むことはとても有効です。

参考資料

噛むと口の健康・免疫力アップも

むし歯や歯周病のもとになる細菌を取り除くのは、歯みがきだけではありません。

口の中で分泌される「唾液」の存在も大切です。

細菌を洗い流し、むし歯や歯周病のリスクを減らしてくれます。

また唾液には、食後に酸性(歯が溶けやすい状態)になった口の中を中性に戻してくれる働きもあります。

この唾液の分泌量を増やすのに効果的なのが、「よく噛むこと」で、口をもぐもぐ動かすことで、舌の下・顎の下・耳の下にある唾液腺を刺激し、口の中にうるおいを与えてくれます。参考資料

 

唾液の中にはIgAと呼ばれる抗菌・免疫物質も含まれていて体内に入ろうとする細菌やウイルスと戦ってくれています。「唾液の量が多ければ多いほどIgAも多い」のだそうです。

よく噛むことは直接唾液腺を刺激出来て効率的。ガムを噛む習慣を付けるなど気軽に取り組めます。

参考資料

気軽に取り入れられるガムを噛むという習慣。どんなガムでも噛むということに変わりはありませんが、むし歯予防の面からみるとキシリトールガムを噛むと、噛むという健康法とむし歯予防が出来て一石二鳥ですね。

ぜひ普段の生活によく噛むことを取り入れて健康に美しく楽しい生活を送りましょう!!