矯正治療中の染め出しについて
こんにちは!
歯科衛生士の渡邉です。
みなさん、矯正治療中のブラッシングどうですか??
自分のブラッシングはきちんと磨けているのかどうか分かりますか??
装置がつくと歯磨きが難しくなり歯ぐきが腫れる方もいらっしゃいます。
磨いているのに・・・と思っていても、もしかするとしっかり磨けていないかもしれません。
当院では、治療で来院された際に【染め出し】をさせて頂いています。
染め出しをしてみて、ご自身のブラッシングはしっかりと磨けているか是非チェックしてみてください!!
今回は【染め出し】についてお話ししたいと思います。
染め出しって???
まず染め出し液とは、歯についている【プラーク(細菌)】に色をつけてどこが汚れているのかを肉眼で確認する為のものです。
プラークは歯の色と似ている為、見た目だけでは付着しているのかどうか
はっきりとはわかりません。
そこで、染め出し液を使ってプラークを赤く染め出していきます。
当院では染め出し液は、アップル・ピーチ・ミントの3種類を用意しております。
お好きな味で試してみてください♪
そもそもプラークとは?
プラークとは歯に付着した細菌のかたまりのことです。歯垢とも言います。
むし歯や歯周病の原因となるので、しっかりと取り除く必要があります。
プラークはうがいや口をゆすいだ程度では落とすことが出来ないため、ブラッシングでプラークを除去することが大切になってきます!
見た目としては、白色または黄白色をしているので目では確認しにくいですが、舌でさわるとザラザラとした感触があります。
ネバネバと粘着性が強く歯の表面にしっかりと付着しています。
また、プラークが長い間付着した状態でいると、唾液に含まれるカルシウムなどによって石灰化して石のようになります。これが歯石です。
プラークはブラッシングで除去できますが、歯石になってしまうと自分で取り除くことはできません・・・。因みにプラーク1mg当たりに細菌が約1~2億個存在していると言われています!!
染め出しでわかることは???
どこに磨き残しがあるかわかります!
完璧に磨いたつもりでも磨き残しは出てきます。
そこで赤く染め出すことではっきりと自分の苦手な所がわかるので自分のブラッシングのチェックをすることが出来ます!
染め出しをして赤く染まったところは、自分の苦手なところで、毎回磨き残しをしてしまっている可能性があります。
そうするとそこにプラークが溜まり、歯石になってしまったり、
むし歯や歯周病の原因になってしまいます。
磨き残しの多いところは???
矯正をされている場合、ブラケット周囲、バンド周囲、ワイヤーの下に汚れが残りやすいです。
また、歯ぐき付近や歯と歯の間に汚れが残りやすくなります。
特に、歯ぐきにプラークが残っているとそこから炎症を起こし歯ぐきが腫れてきてしまうことがあります。
矯正用の歯ブラシを使用して確実に汚れを落としていきましょう。
舌側矯正装置のブラッシング方法についてはこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=z4UFZEqBDRg
家でも染め出しできる???
→ 出来ます!!
当院ではこちらをご用意していますので、気になる方はご自宅でも試してみてください。
DENT. プラークテスターデント プラークテスター
<自宅での染め出し方法>
①綿棒に染色液を含ませて歯面に塗ります。または、コップに少量の水
(5ml程度)に染色液を3~5滴いれてゆすぎます。
②水で軽く口をゆすぎます。
③鏡を見てみてください。赤紫に染まった部分が歯垢のついているところです。
④丁寧にブラッシングして歯垢を落としてください。
※ちなみに唇や粘膜、舌等に染色液が付着することがありますが半日から1日程度で徐々に落ちていきます。
無理にこすったりしないようにしましょう。
最後に・・・
お子様から大人の方、そして矯正装置の有無に関わらず染め出しは可能です。
来院の際には染め出し、ブラッシングの確認や練習もさせて頂けるので歯ブラシをお持ちください♪
矯正治療中もしっかりとブラッシングを行い、装置が外れた時に虫歯のない綺麗な歯並びを目指していきましょう!