2022.06.07 大人の矯正

マウスピース型矯正装置装着時のブラッシング注意事項

こんにちは!歯科衛生士の奥野です。

 

当医院でも最近はマウスピース型矯正装置を選択される患者様がすごく増えています。

 

 

歯列矯正治療中、虫歯にならないか不安という方はすごく多いと思います。

マウスピース型矯正装置での治療のメリットとしてはいくつかありますが、やはり自分で取り外しができるのでブラッシングが通常通り出来るということです!

 

しかし、自分で取り外しが出来るので他の装置に比べて虫歯が出来ないというわけではありません。しっかりとセルフメンテナンスしなければ虫歯になる可能性は大いにあります。

 

マウスピース型矯正装置は歯列全部を覆います

 

唾液のはたらきについて少しふれたいとおもいます。

唾液には、

・自浄作用→歯や歯の間に付着した食べかす・プラーク(歯垢)を洗い流す

・pH緩衝作用→飲食により酸性に傾いた口腔内のpHを中和させ虫歯を防ぐ

・再石灰化作用→飲食により溶けかかった歯の表面を修復し虫歯を防ぐ

など、その他にも色々な働きがあります。

このような唾液の働きブラッシングで虫歯になるのを防いでいるのですが、この作用がマウスピース型矯正装置を装着する事で遮断されてしまいます。

 

 

 

そうなると、どうでしょう!

ブラッシングが出来ていない状態でマウスピース型矯正装置を装着し歯列を覆ってしまうと…

 

 

 

 

マウスピース型矯正装置治療中のブラッシングの注意点

⑴ブラッシングをしてからマウスピース型矯正装置を装着する

マウスピース型矯正装置の装着時間は原則20~22時間装着です。その間、ブラッシングをせずマウスピース型矯正装置を装着していると唾液が流れず歯垢や細菌をマウスピース型矯正装置で閉じ込めていることになります。

 

 

 

⑵フロス・歯間ブラシを使う

マウスピース型矯正装置を付けると唾液の流れが歯列にいかず遮断されるので、歯と歯の間も必ず清掃してください。

あとは、治療中に歯と歯の間に隙間が出来ることがあります。そこの食べ物が詰まっていると歯の移動が上手いこと出来なくなります。

 

 

 

 

外出先ではどうしたらいいの?

上記のことを言ってきましたが、どうしても出先でブラッシングができない!という事もあると思います

 

そんな時は、うがいだけでも必ずしてください!爪楊枝などで挟まっている食べ物を取り除いてもらえればなお良いです。

 

 

 

ただし注意です!!

ブラッシング・うがいが出来ていないからと言って、マウスピース型矯正装置を装着しないということだけは絶対にしないで下さい。

20~22時間装着が守られていないとせっかく動いてきた歯が元に戻っていき、マウスピース型矯正装置が合わなくなる可能性が出てきます。

ブラッシング出来る環境になったら、しっかりブラッシングをして再度マウスピース型矯正装置を装着して下さい。

 

 

 

 

 

歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使ってしっかりセルフメンテナンスし虫歯を作らず、きれいな歯並びを目指していきましょう!