2022.02.21 大人の矯正

矯正用アンカースクリュー埋入後のブラッシング方法

矯正用アンカースクリューとは？

こんにちは、歯科衛生士の玉井です。突然ですが、矯正用アンカースクリューというものがあるのをご存知でしょうか？

使用目的としては、画像のように奥歯に埋入し、前歯を下げていく際の固定源を増強させるために使用します。あるいは前歯に用いて、ガミースマイルの治療に使用されることもあります。裏側矯正で治療を進められている場合は上あごに埋入することもあります。

この矯正用アンカースクリューですが、正しくお手入れをしないとインプラント部分にプラーク(歯垢)が溜まり歯茎に腫れや痛みなどの炎症が起きたり、アンカースクリュー自体がグラグラ揺れて使えなくなってしまうことがあります。この場合は埋入し直しを検討しなければなりません。そうならないために、矯正用アンカースクリューを清潔に保つことが大切です。

何を使ってお手入れするのか？

矯正用アンカースクリュー埋入直後は怖くてなかなか磨くにも勇気がいるかもしれません。患者さまからも、歯茎に埋まっているところなので磨くのが怖いというお言葉も耳にします。

当院で、矯正用アンカースクリュー周囲をブラッシングするのにお勧めしているのはこちらの歯ブラシと歯磨き粉です！

ワンタフトシステマは歯ブラシの中でも毛がかなりやわらかく、毛先が長いのでアンカースクリュー本体だけでなく、埋まっている歯茎にもしっかり当たりやすいのが特徴です。毛がやわらかいので歯茎に対しての刺激も少なく、安心して使っていただけます。

もう一つはジェルコートFといって歯磨き粉のひとつです。このジェルコートには塩酸クロルヘキシジンという殺菌作用が含まれています。このジェルコートを付けて磨いていただくことで殺菌作用が働き、システマ単体でのブラッシングよりも清潔に保つことが出来ます。

ブラッシング方法

埋入直後は矯正用アンカースクリュー本体を鏡でよく見ながらワンタフトシステマ(もしくはワンタフトブラシなどヘッドの小さい歯ブラシ)で優しく磨きます。術後すぐは歯ぐきの部分というよりもアンカースクリュー本体の汚れを落とすイメージで行いましょう。１～２週間ほど経ちましたら実際にアンカースクリューが埋まっている歯茎の部分にも毛先を当ててみましょう。その際に、ジェルコートFを付けて磨いていただくとよいでしょう。