2021.12.06 大人の矯正

キシリトールの正しい知識

みなさんこんにちは、歯科衛生士の山本です。

 

キシリトール」という製品が虫歯予防に役立つことは、TVやCMの影響でよく知られていると思います。

とはいえ、「ガムやタブレットで本当に虫歯予防できるの?」という疑問を持っている方もいるかもしれません。

 

キシリトールの正しい知識

についてお話したいと思います。

 

 

キシリトールって何????

キシリトールは天然素材の甘味料です。

砂糖と同じような甘みがあり、甘味料としても使用されます。

砂糖と比べると、カロリーは25%も低いですが糖度は変わりません。

私たちが普段口にするガムやタブレットに含まれるキシリトールは、白樺の木などからとれる成分を原料に人工的に作られたものです

 

 

 

キシリトールの役割

①虫歯の原因にならない

食べ物を食べると、口の中で酸が作られます。

その酸が歯の成分を溶かすことにより、虫歯を作ります。

しかし、キシリトールは虫歯の原因になる酸を作りません。

 

 

②虫歯を防ぐ

虫歯の原因となるミュータンス菌という菌が、私たちが食べたり飲んだりしたものに含まれる糖分を栄養にして増殖し、酸を作り出します。

しかし、キシリトールは、ミュータンス菌の活動を弱め、徐々に減少させる働きがあります。

また、歯垢を付きにくくしたり、歯の石灰化を促したりして歯を強くする働きがあります。

キシリトールを摂取する上での注意点

間違ってはいけません!!!!!!!

キシリトールを摂取しているから歯みがきをしなくていい…ではありません!!!

歯みがきや規則正しい食生活、歯科定期検診など正しいお口のケアの補助として食後等にプラスして使っていただくものになります。スーパーやコンビニなどで販売されている物には、キシリトールだけでなく、砂糖などの甘味料が含まれているものもあります。

当院で販売しているキシリトールガムやタブレットはキシリトール100%です。

 

キシリトールは50%以上入っていないと効果が期待できないと言われています。

キシリトール含有率計算方法↓

キシリトール(g)÷炭水化物(g)×100

この方法で計算できます。

 

摂り方の目安

☆キシリトールガム

量:1粒/回  回数:3~5回/日  時間:5~10分/回

☆タブレット

量:3粒/回  回数:3~5回/日  時間:溶けてなくなるまで

一度にたくさんの量を摂取してしまうと、お腹がゆるくなってしまうこともあります。

キシリトールガムはベースも固く装置に絡まりにくいため、矯正治療中であっても摂取することができます。

ぜひ、日頃持ち歩いて、食後すぐに歯みがきができないときなどに食べてみてください。