マウスピース型矯正装置(インビザライン)におけるアタッチメントとは
マウスピース型矯正装置(インビザライン)におけるアタッチメントとは?
歯科衛生士の玉井です!
最近、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療される患者様が増えてきました。見た目も審美的なマウスピース型矯正装置(インビザライン)ですが、患者さんから
「アタッチメントをつける理由はなんですか?」という質問を受けることがあります。
そこで今回は、そのマウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療に必要な【アタッチメント】について書こうと思います。
アタッチメントってどんなもの?
歯の表面につけるでっぱりで、歯とほぼ同じ色の歯科用の樹脂で出来ています。
歯科用の接着剤でつけ、治療が終了すると外します。
アタッチメントをつけたら目立つの?
アタッチメントつけると…
さらにその上からマウスピース装着
多少のデコボコした感じはあるかと思いますが、それほど目立つものではないかと思います!
但し、アタッチメント周囲は汚れが残りやすく、着色もしやすくなります。普段からワンタフトブラシなどで細かい汚れも落とすよう心がけるようにしましょう!
左のように着色してしまった場合はクリーニングなど専用の器械を使えば落とすことができます。
アタッチメントをつける理由
マウスピースを維持、固定するために使います。その ため、アタッチメントがついた途端に「外しにくくなった~!」と言われる患者さんもたくさんいらっしゃいます。
もう一つは、歯の細かい動きを調整、コントロールするためです。歯をどのように動かしていくかによってアタッチメントの数や形、つける場所などが変わってきます。
アタッチメントの形によって効果に違いが!
ここからは少しマニアックな方向けかもしれません(笑)
実際に、私も最近先生から詳しく教えてもらって、「へぇ~!!!」となった次第であります!
☆前歯を挺出させるためのアタッチメント
開咬(オープンバイト)といって、前歯がかみ合っていない症例に対して使います。
四角い形をしているのが特徴です。
※ ➡がアタッチメントによって歯にかかる力
☆歯のねじれをとるためのアタッチメント
マウスピースの力だけで歯を回転運動させるのは難しいので、回転用アタッチメントをつけ効果的に歯のねじれを改善していきます。
歯の根っこの角度の調整をするためのアタッチメントは少し複雑な形です。
歯並びを整えていくうえで歯の根っこの細かい角度なども実は調整しています!
※ ➡がアタッチメントによって歯にかかる力
➡が➡によって得られる歯根の動き
もしアタッチメントが外れてしまったら…?
アタッチメントは冒頭でもお話ししたように、治療が完了したら外すものになります。
そのため、治療中に絶対に外れないというものではありません。
アタッチメントが外れたままにしておくと、歯がスムーズに動かない原因にもなります。
外れているのにお気づきになりましたら、すぐにご連絡をお願いします。