マウスピース型矯正装置(インビザライン)装着時の飲食
歯科衛生士の奥野です。
今まではワイヤーでの矯正が主流でしたが、最近はマウスピース型矯正装置(インビザライン)を選択される方がすごく増えてきたように思います
マウスピース型矯正装置(インビザライン)で歯列矯正を始めると1日20~22時間装着が必須になります。
※マウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースの事をアライナーと言います
ワイヤー矯正は自分で取り外しが出来ないので、食事の時食べ物が装置と装置の間に詰ったり、ブラッシングに時間がかかったりしますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は自分で着脱可能なので普段と同じように歯磨きができます。
ワイヤー矯正より目立ちにくく、自由に取り外しが出来るのはすごくメリットですがもちろんデメリットもあります。
それはマウスピース型矯正装置(インビザライン)装着時の飲食です。
基本的にアライナー装着時にお食事はできません。
唯一良しとされているのが、水と白湯です。(白湯も火傷をしない程度のぬるめです)
なぜ、マウスピース型矯正装置(インビザライン)(アライナー)装着時に飲食できないのか
①アライナーの変形の原因になる可能性がある
②アライナーの中に飲食物が入り込み虫歯になる可能性がある
③そもそもアライナーを付けた状態で噛むことが難しい
④アライナーの着色の原因になる
このような事が挙げられます。
1つずつ詳しくお話していきます。
・アライナーの変形破損の原因になる可能性がある
食事をする時、噛み合わせの面に非常に強い力が加わります。そんな時にアライナーを付けていると破損してしまったり、熱い物を食べ、その熱でアライナーが変形する事があります。
・アライナーの中に飲食物が入り込む可能性がある
もし、アライナーを装着したまま飲食をし、隙間から歯とアライナーの間に飲食物が入り込んでしまったらそこから菌が繁殖し、臭いや虫歯の原因になります。
・アライナーを付けた状態で噛むことが難しい
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のアライナーは、ポリウレタン製の厚さ0.5ミリの素材で出来ています。それが上下の歯に被さる訳ですので上手く噛み砕く事が難しいです
・アライナーの着色・変色の原因になる
着色性の強い飲み物、紅茶や濃いお茶はアライナーに茶渋がつくので着色の原因になります。もちろん、コーヒー・ブラックコーヒーも着色の原因です
変色してしまったアライナーは元の透明の状態に戻りません
このように、アライナーを装着した状態での飲食は基本的に、水・白湯以外は摂取しないほうが良いとされています。
正しく使用し、マウスピース型矯正装置(インビザライン)矯正で素敵な歯並びを手に入れて下さい。