初診時年齢31歳の女性 歯ぎしり防止のプレートを使用されていたが、下顎左側中切歯が唇側に傾斜し、歯肉が極端に下がってしまったことを主訴にご来院いただいた。
上顎前歯の前突もあり歯槽性上顎前突と診断し、上下顎舌側マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。抜歯は唇側に傾斜し歯肉が下がっていた下顎左側中切歯とした。下顎前歯の1歯抜歯だと上下の正中線がずれてしまうがスマイル時に下顎前歯がほとんど見えないこと、また、分析の結果、上顎側切歯が小さめで下顎前歯1歯抜歯としても上下顎前歯の幅の比率に問題がないことが分かったため治療方針として採用した。通院するたびに歯並びが変わっていくことを喜んでいただいた。
動的治療期間1年6か月間
治療を受けての感想
まずは、矯正期間中、励まし続けて下さったスタッフの皆様、ありがとうございます。私は30代で矯正に踏み切ったのは、長年歯ぎしりによる歯の削れを防止するためにつけていたマウスピースの影響で、下前歯一本だけが前に倒れるように出てきて、歯茎が下がり、このまま放置したらどうなるのか不安を覚えたからです。 院長の前例がある似たような状況だった患者様の歯型や、治療後のお話を聞かせていただき、とても安心して治療を受ける決断をしました。
治療は本当に分からないことが多くて不安でしたが、その日に何をするか、どんな目的か、こんな困ったことがあります。など、先生やスタッフさんが教えてくれるので助かりました。治療中は食べられないものや食べにくいものがあって、食べるのが好きな人は大変です。歯みがきも3つのブラシを使っていましたが、こんなにも自分の歯に向き合って磨いたり、眺めたりしたのは初めてではないでしょうか。通院するたびに変わっていく歯並びが本当に嬉しかったです。ありがとうございました。