初診時年齢14歳女性。下顎が後退した骨格性上顎前突。
上顎歯列の幅が著しく狭く左右の大臼歯は下顎が上顎より外側に咬合し逆被蓋となっていた。嚥下(飲み込みを行う)時に上下顎前歯の間に舌が突出する舌癖があったことから前歯が噛み合っていない開咬で、さらに、上顎左右側第二小臼歯(5番目)が先天欠損となっており、前歯の著しい叢生を改善するために通常行われる第一小臼歯の抜歯が行えなかった。このため予め上顎歯列の拡大処置を行い、上顎は残っている第二乳臼歯(前から数え5番目の乳歯)を抜歯して頂き、上下顎唇側(表側)マルチブラケット装置に顎外固定、筋機能療法(舌のエクササイズ)を併用して治療を行った。極めて難度の高い症例。
動的的治療期間は3年2ヶ月間
治療を受けての感想
私は歯並びが本当に悪くて、前歯が重なった状態で生えていたりしていたのですが、3年間通い続けた結果、自分の歯とは思えないくらい綺麗な歯並びになることができて、とても嬉しいです。
結局高校3年間の写真を見返すと、全部矯正器具をつけてしまっているけれど、これからの人生の方が圧倒的に長いし、堂々と笑って写真に写れると思うので、後悔はあまりないです。
治療中大変だったことは(ご本人様)
たしかに矯正は痛い時もあったけど、慣れてしまえば全然大丈夫です。
歯のゴムかけと舌のトレーニング、ヘッドギア、特にゴムかけ、正直すごく面倒です。
でも、ちゃんとしておかないと、歯並びに響いてくるので、ちゃんと付けた方がいいです。本当に。
治療を受けて良かったことは(ご本人様)
歯みがきが上達します。ツルッツルッに磨けるようになります。
これから治療を受ける方へのアドバイス(ご本人様)
時間もお金もかかるけれど、歯並びを褒めてもらえたり、食べ物がはさまりにくくなったり、いいことずくめなので、迷っている人はやった方がいいと思います。