動的治療開始時16歳の女子。左上中切歯の捻転と前突を主訴として来院された。
下顎右側側切歯が先天欠損であったが、臼歯部の咬合に問題が少ないことから非抜歯でマルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。吹奏楽部に所属されフルートとピッコロを吹いているとのことで、装置の装着当初は少し苦労されたとのことであったが、練習をしっかり行ったため実力も付ききれいな音が出せるようになったとのことであった。 動的治療期間1年2か月
私は中学の頃から吹奏楽部でフルート・ピッコロをやっています。矯正を始めたのは、高校1年の時からで、今までなかったものが急に歯について、楽器が吹きにくくなり、とても嫌でした。治療が進むたびに口の型を変えたり大変な思いをたくさんしました。
周りのみんなとは同じように吹けないのが辛くて自分にイライラした時もありました。ですが、結局は甘えが出てしまっているようなもので1年生の秋頃から朝練に毎日行き、残って練習など、私なりにたくさんの努力をしました。
練習の分、力は確実についていて、先輩方に「上手くなったね!」「音、キレイになってる」など言っていただけた時は、本当に嬉しかったです。
私は今、高校3年生で3月に行われる高校最後の定期演奏会に向けて練習しています。
日々の努力が認められたのか、木管セクションリーダーも任される存在ともなりました。
矯正は本当に嫌でしたが、やっていなければきっと今の私はないだろうし、こんなに歯並びがきれいになるとも思っていなかったし、今はやってよかったなと心底思っています。
今、治療中の方やこれから治療を受けられる方は、痛かったり、しんどい思いがたくさんあると思いますが装置がとれた時の感動は忘れられません!
ぜひ頑張って下さい♪