初診時年齢16歳の女子 口元の突出を主訴として来院された。
歯列の著しい乱れはないものの、骨格形態がハイアングルで上下顎前歯が前方へ傾斜するように突出していた。また、側切歯、犬歯部が咬合しておらず開咬になっていた。患者さんの希望により舌側マルチブラケット装置に加強固定として矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)を使用し、小臼歯抜歯を行っていただき。積極的に前歯を後退させることを計画した。また、前歯の後退をスムーズにおこなうことや、特に前歯の歯根吸収を予防するため、筋機能療法を併用した。前歯の十分な後退が行われ、前歯の突出、口元の突出が改善した。歯根吸収は認められなかった。保護者さんからは鼻からアゴまでのラインがきれいになったと感想があった。
動的治療期間2年0カ月(調整来院18回)
お世話になりありがとうございました。家族の中で矯正は初めてしたので、抜歯や"矯正用インプラントをドライバーで埋入"など言葉を聞いただけでゾッとしましたが、本人はキレイな歯並びになりたい一心で痛みにも耐えられたと思います。口元が変わると随分顔の表情も変わり、特に横顔の鼻下から顎までが引っ込むことによってラインが綺麗になり、大満足でとても喜んでおります。ありがとうございました。