初診時年齢8歳の女子 上下顎前歯の叢生を主訴として来院された。
上下顎共に側切歯の萌出余地が不足し、上顎は側切歯が唇側に転位していた。永久歯抜歯を行わないことを目標に、上顎にマルチブラケット装置を3か月間使用して叢生を除去したのち、バイオネーターを使用して下顎の前方成長促進、咬合挙上、歯列の拡大を行った。その後保定を行った。永久歯への交換を待ち、上顎舌側、下顎唇側マルチブラケット装置を使用してⅡ期治療を行った。マルチブラケット装置の使用期間は1年1カ月間。永久歯の抜歯は行っていない。動的治療期間はⅠ期、Ⅱ期合わせて3年3か月間
治療を受けて、キレイな歯並びになって思いっきり笑う回数が増えました。写真を撮る時も口なんか閉じず、友達と思いっきり笑って撮っています。
部活では、先輩になってからは特にみんなの前で話す機会が増えたのですが、歯を気にすることなく話す事が出来ています。
友達は私が矯正をしていると知った時、だからきれいなんだ…と褒めてくれました。
今はみんなマスク生活が続いていますが、いつかはみんなの顔からマスクが取れて、みんなで笑いあえることを楽しみにしています。
これから治療を受ける学生さん達に私が言いたいことは、苦じゃないという事です。高学年になってくると、周りに矯正する子が増えてきて、自分が矯正しているということを全く珍しく思わなかったです。
それと取り外しの矯正の時は、友達と外しに行こうって言ってよく外しに行っていました。なので苦じゃなかったです。
治療を受けようか迷っている学生さんはたくさんおられると思いますが、楽に、習い事のようなものだと思って受けられます。なのでかたく考えなくていいと思います。