初診時年齢8歳の男児 上顎前歯の著しい突出を主訴として来院された。
上顎前歯が13㎜突出し、下顎は左右乳犬歯がすでに脱落して永久歯萌出余地がかなり不足していた。セファログラムの分析から下顎が後退した骨格性上顎前突と診断した。保護者が非抜歯での治療を希望したため1期治療としてバイオネーターを使用して上顎前歯の後退と下顎の前方成長を促進した。また、歯列の拡大処置を同時に行った。上顎前歯の後退と下顎の前方成長の促進、歯列の拡大処置が十分行われ、Ⅱ期治療は非抜歯でマルチブラケット装置を使用して仕上げを行った。
動的治療期間はⅠ期Ⅱ期合わせて3年8か月間。
そのうちマルチブラケット装置は1年3か月間であった。
(ご家族の方より)
治療のきっかけは、歯科医からの勧めで始めました。
当初は小学二年生であったので本人が納得してできるか心配していました。
時には痛みがあり、様々な装置でしゃべりにくかったりしましたが、徐々に治っていく姿に歯が揃っていくのが嬉しくなっていました。
歯並びが揃うことで見た目だけでなく、虫歯のリスクや歯磨きがやりやすくなったり、集中力や踏ん張りが出来たようになったと思います。
ここ最近は、コロナでマスク生活になり口元が見えなかったこともあり、見た目の装置も気にならなかったように思います。
また、歯を維持し歯を大切にしていってほしいです。
(ご本人様より)
歯磨きで歯が揃っていると磨きやすいし、虫歯もなくなっていくと思いました。
歯並びがいいと写真とかでも歯を見せて笑えるので、治療を受けて良かったです。
小さいころからやり始めたので、あまり気にすることなく治療が出来たので、早めに治療をしてよかったです。
力を入れるときは歯並びがいいと力を入れやすいので良かったです。
治療が嫌な時もあるけれど歯が並んでくると嬉しいので治療を続けられました。