初診時年齢32歳の女性上顎小臼歯の口蓋側転位と下顎前歯部叢生を主訴としてご来院いただいた。
上顎右側第二小臼歯が口蓋側へ転位し、下顎前歯は唇舌的にずれて生え叢生状態であった。上下の顎骨の近遠心的なずれはなくアングルⅠ級叢生と診断し、上下顎小臼歯を抜歯していただき、上下顎唇側マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。妊娠・出産のため治療開始が遅れたり、矯正用ゴムなどの使用が不十分となることがあったが調整来院28回、2年11カ月で保定へ移行した。
社会人になってから、下の歯の1本がどんどん後ろにずれていっていて、大きな口を開けて笑うと、その部分が見えてしまうことにコンプレックスを感じていました。
ある時、知り合いの歯科衛生士に矯正した方がいい、矯正するならほりい矯正歯科がいいとすすめられ受診しました。
親知らず4本+他の歯4本を抜歯することになり、手術日も決まった時に妊娠が分かり、治療開始が遅れましたが、出産・授乳を終え、治療開始することが出来ました。治療中は口内炎ができやすかったり、大変な事もありましたが、どんどん歯が揃っていくことに嬉しさを感じていました。ゴムの装着をさぼったりまじめな患者ではありませんでしたが、優しく励ましながら治療を続けて下さり感謝しています。歯並びが綺麗になり、自然に笑えるようになりました。家族もびっくりしています。
まだしばらくはリテーナーの装着が続きますが、きれいな歯並びを保てるよう頑張っていきたいと思います。