初診時年齢15歳の男子 上下顎前歯の叢生を主訴に来院した。
上顎前歯は全体的に右側へ傾斜し、右上の犬歯が八重歯になっていた。上下顎小臼歯を抜歯していただき、マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。動的治療期間1年11カ月(調整来院22回)
僕は、小学校の頃から歯並びが悪かったのですが、特に気にしていませんでした。気にしていると言えば、歯の間に食べ物が挟まるというくらいでした。だから、そのままにしていたのですが、歯科検診で歯の矯正を勧められました。最初は、お金も高くて、そんなに不便でなかったので進んでしようとは思いませんでした。でも、これから生きていく中でずっと歯に食べ物が挟まるのに悩まされるのも嫌だし、歯並びが良くなると噛み合わせも良くなるのでこれを機にしてみようと思いました。
いざ始めてみると、歯が移動するので、痛い事がありました。でも、この痛い期間を乗り越えたら歯並びの良い生活が出来ると思って耐えました。矯正装置をつけている時は、食べ物が良く挟まり、虫歯になる可能性があるので歯磨きを一生懸命頑張りました。学校や部活で忙しくても、学校の帰りや、休みの日をうまく利用して通いました。以前までは、歯磨きを適当にしていたのですが、矯正装置をつけて、丁寧に磨くようになり意識も変わりました。
治療の途中、写真を撮って最初に来た頃の歯と比べて良くなっているのが分かり嬉しかったです。日に日に良くなっていっているので、歯並びが綺麗になるのが楽しみでした。そして、矯正装置を外して、リテーナーになる日がきました。長かったようであっという間で、矯正装置を外した瞬間はとても嬉しかったです。以前の歯並びを忘れてしまうくらいでした。でもまだ治療は終わってないので最後まできっちりしたいです。
歯の矯正を始めるには、お金も根気も必要になると思いますが、終わった後の生活、喜びなどを考えると矯正をしてもいいと思います。ぜひ、歯並びを良くしたいと強く思っている人がいるなら、してみて下さい。