初診時年齢11歳の男子。上下顎前歯の叢生を伴う骨格性上顎前突のケース。
上顎前歯の突出と叢生を主訴として来院された。診断の結果、上あごと比較し下あごが後退しておられ、上下顎前歯の叢生を伴う骨格性上顎前突と診断した。乳歯が残存していたことから、経過観察を行い永久歯への交換が進んだのち動的治療を行う計画とした。12歳時に永久歯への交換が終了し、下顎左右側第二大臼歯も萌出したことから、クアドヘリックス装置を前準備として使用したのち、下顎マルチブラケット装置と顎外固定装置を使用して、上下顎小臼歯抜歯を行っていただき動的治療を行った。動的治療期間は2年8カ月間
息子は歯並びが悪く、親としてもいずれきちんと歯科矯正をさせてやりたいと思っていました。こちらの医院はインターネットなどでどこに見ていただこうか悩み考えて決めさせてもらいました。立地の良さや先生が優しそうな点や医院の綺麗さが決め手となりました。治療計画書を提示していただき、今後どんな風に治療が行われていくのかがよく分かり、来院する度のも、丁寧な説明でありがたかったです。息子が本格的に治療を開始したのが中学生だったとおもいますが、新しい環境の中でそういった治療を息子自身、しっかり受け止めて出来るだろうか…それが一番心配でした。話ずらかったり痛みのために食事がしづらかったり見た目を気にして嫌がったり…また息子は抜歯もしたのでその時は“健康な歯を抜くことになってごめんね”と私自身もつらかったです。けれど、治療が進み、歯列が整ってくると、以前との違いを二人して喜び、しんどいこともあるかもしれないけれど頑張っていこうと気持ちも高まり、最後までやりぬくことができました。学校生活の中で矯正装置(息子はマルチブラケット)が邪魔になったり、友達に何か言われることが出てきたり、部活で壊れたりしないかなど…本当にあれこれと考え、不安があったのですが、親が思う以上に子供は強く、そういった心配事は大丈夫でした。また、治療が進んでいく中で、今はしんどいこともあるだろうし、嫌やと思うかもしれないけれど、これから先の人生は長く、絶対に今、矯正治療を受けておいてよかったと思うはずだよ。と励ましました。変わっていく姿が頑張れる力になると思います。