初診時年齢14歳女性。骨格性上顎前突のケ-ス。
上あごの前歯は約13㎜前突していた。下あごの前歯も全体的に前方へ傾斜し生えていた。顎外固定装置を先行して使用し、第一大臼歯をしっかりと固定し、小臼歯を抜歯していただいて上顎の前歯の後退を行った。矯正用ゴムも併用したが、頑張って使用してくれたため、当初3年程度はかかると説明していた治療期間は2年7か月であった。くちびるから前歯が飛び出していたが、このような状態も改善し、滑舌も良くなったとの感想が聞かれた。
治療期間は2年7か月間
治療を受けての感想
小学生の頃からずっと地元の歯医者に通っていて、中学生の時に前歯がかなりでているので矯正をしてみてはどうかと勧められたのがきっかけでした。
矯正が始まったのがちょうど中学3年生の夏で、高校受験を控えていて不安もありましたが、特に苦労することはありませんでした。ただ、矯正器具を装着しているときは、治療後数日間歯が痛んでしまい、歯が動いているという自覚がありながらも少し辛かった記憶があります。ですが、その痛みも治療が進むにつれてなくなっていき、気づけば3年の月日が流れ歯並びもすごくきれいになっていました。
治療前後で変わったことはたくさんありますが、特に活舌が良くなったと思います。矯正する前は前歯が13mm出ていましたが、それがなくなったことで唇をうまく閉じられるようになり、日本語はもちろん英語の発音までも改善できました。
これから治療する皆さんに伝えたいのは、歯並びをきれいにしてやる!という「熱意」です。僕自身、途中から歯磨きが雑になってきて、何度も注意されました。面倒くさい辛いと思ってしまった時には、初心に返ってみるといいと思います。