初診時年齢17歳の女性 上下顎前歯がガタガタに生えていることを主訴に来院された。
分析の結果、配列余地の不足は上下顎共に6㎜程度であった。歯列の拡大処置を行い、マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。永久歯の抜歯は行っていない。小中学校時から両親から矯正治療を勧められていたが、装置の装着を嫌い、行わずに高校生となった。しかし、大学入学後に海外留学を目標としておられたことから、自ら治療を希望された。
動的治療期間1年6か月間
もともとひどかった歯並びが中学生の時に親知らずが生えてきて、さらにガタガタになったけれど、正直自分はあまり気にしていませんでした。親に矯正をずっと勧められても、器具がかっこ悪いと思って、聞く耳を持ちませんでした。
しかし、大学生になるぐらいの頃に留学をしたいと思い始めた際に、アメリカはほとんどの人が矯正をし、歯並びが悪い人があまりいなくて、私のような歯並びは嫌がられたりすると聞き、初めて自分でも矯正したいと思いました。
矯正を始めて最初は痛かったです。しかし、しばらくして並び始めてくると、毎日鏡を見るのが楽しみでした。
器具が嫌だったから矯正をためらっていたのに、歯が並びだしてきたら、ガタガタの歯だった頃より口を開けて笑うようになりました。歯磨きも以前はすごく適当だったのがちゃんと磨くようになりました。このように歯並びが改善されるだけでなく、歯に対する意識や歯の大切さにも気付きました。
あんなにひどかった歯並びを一年半で治して下さった堀井先生、スタッフの方々、そして費用を出してくれた両親に感謝しています。