初診時年齢35歳女性。口腔外科から紹介のケース。
前歯が噛み合わない開咬で中学生時に下顎第一小臼歯(4番目)を抜歯して治療を開始したが、開咬が治ることはなかったとのことであった。開咬の場合大臼歯の負荷が大きく、補綴処置が行われていたことも相まって上顎左右側第二大臼歯の根が破折し、抜歯対象となっていた。このため同歯を抜歯すると共に矯正用アンカースクリューを併用して動的治療を行った。会話時や嚥下(飲み込み)時に上下顎前歯間に舌が押し出されてきており開咬の原因であると考えられたため、筋機能療法(舌のエクササイズ)も併用した。当院受診までに複数の歯科医院で治療は困難だと言われていたとのことであったが、動的治療期間1年11ヶ月間であった。
動的治療期間1年11ヶ月間
治療を受けての感想
私は開咬という症状で、23~4年前に1度矯正をしましたが、その当時は完治が出来ないままでした。その後、奥歯しか使えない状態が続き、その奥歯がボロボロになり歯槽膿漏など思ってもいない状況になり、藁にもすがる思いで堀井先生の診察を受けました。
今まではどの歯医者でも難しいと言われていた開咬ですが、インプラントと併用して治療ができるとのお話にすごく驚きました。
治療は正直、大変なことが多かったのですが本当にびっくりするくらいにキレイに治りました。今まで前歯で物を噛めなかったのですが、前歯を使えた感覚は本当に嬉しかったです。
矯正はお金も時間も忍耐も必要ですが、だからこその完治は『頑張って良かった!』と心から思いました。今はリテーナー装着がスタートしたばっかりなので後戻りしないように、あともう少し頑張って治療していきたいと思います。堀井先生をはじめ、いつも優しく接して頂いたスタッフの方々、本当にありがとうございました。