初診時年齢19歳の女性 前歯部の開咬を主訴として来院された。
下顎前歯の前方への傾斜が強く、嚥下時の舌の突出癖が開咬の原因と診断した。口元の突出があったことから上下顎小臼歯を抜歯していただき筋機能療法を併用しながら、上下顎マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。前歯部の開咬が改善し、上下顎前歯の角度も良好になった。口元の突出が改善して上下の口唇はE-ライン上に後退させることができ美しい口元になった。
動的治療期間2年5か月
小学生の時から自分の歯並びがコンプレックスでした。その気持ちが変わらなかったので、社会人になる前に治したいと思い、矯正を始めました。
以前は写真を撮る時、口を開けることはほとんどありませんでしたが、今はすこしずつ増えてきました。
治療を受けて特に良かったことは、丁寧に歯を磨く習慣がついたことです。装置が外れてからも同様に時間をかけて、鏡を見て磨くようになりました。
治療を始めた頃は調整後、毎回痛かったですが、2年半経って終えた時はその痛みを忘れるくらい嬉しかったです。
自分が思っているより日本では人の歯並びまで気にしていないように思いましたが、自分自身がコンプレックスと思いながら過ごすより治療してよかったと思います。