初診時17歳女性。口唇閉鎖不全を伴う叢生のケース。
上下顎前歯が前方に突出していることにより口唇閉鎖不全を招いていました。上下顎左右側第一小臼歯(抜歯)の抜歯を行なって頂き、上下顎唇側(表側)マルチブラケット装置を使用し、叢生の改善と上下顎前歯の後退を行ないました。
動的治療期間は1年10ヶ月間
治療を受けての感想
私は友達と話すこと、食べること、笑うことが小さい頃から好きでした。しかし、そんな私は、口元、歯並びにコンプレックスを感じていました。小学校高学年になり、自分の容姿を気にするようになってからは、人前で大きな口を開けて食べることや、歯を出して笑い、写真に撮られることに少し抵抗がありました。私は高校一年の時に治療を始め、少しずつ歯並びが良くなっていくのを鏡を見て実感すると、すごく嬉しかったです。高校三年の時に、矯正装置を取り外してからは、人前で食べること、話すことに抵抗がなくなりました。特に、治療を受ける前は歯を見せて笑うことに自信がなく、出来ませんでしたが、今は歯を見せて笑うことが出来ます。
治療中は装置で歯を動かすことによって、痛みを感じる時もありました。痛みが強いときは、柔らかい食べ物を選んで食べていた時もありました。でも、そんな時、先生や歯科衛生士の皆さんが優しく接して下さり、両親も支えてくれました。
私は、治療をして本当に良かったと思っています。ずっとコンプレックスだった歯並びが、今は自慢の歯並びです。治療をして、以前よりも明るく、積極的な性格になったと自分自身思います。たかが歯並びですが、私は治療をして自分の夢に向け、明るく、前向きに生きていけると思います。大げさに思うかもしれませんが、歯の矯正は、私の人生において、大きな出来事だと思っています。治療は長期に及び、治療費もかかります。私は、治療を支えてくれた医院の皆様、両親に心から感謝しています。