初診時年齢14歳の女子 上顎前歯の前突を主訴として来院された。
セファロ分析の結果、上下顎の骨格に前後的なずれはなかったが、上下顎前歯が前方へ傾斜しており、オーバージェットは6㎜であった。歯槽性の上顎前突と診断した。顎外固定装置を併用し、上下顎小臼歯を抜歯していただき、上下顎マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。上下顎前歯の後退が十分行われ口元の突出も改善した。治療途中で6か月間の海外留学に行かれ、治療が中断したが動的治療期間は2年6か月間であった。調整来院は24回であった。
幼い頃から友達より前歯が出ているなとは思っていたものの、中学生になって、より自分の歯並びを気にするようになり、治療を受けることを決めました。
治療を受ける前は歯が出ているせいで上手く口をしっかり閉じることができなかったり、口を大きく開いたまま寝ていたり、口を閉じて笑うことが苦手でした。
でも、今では口もしっかり閉じることができるようになり、自分の笑顔が大好きになりました。
また、リテーナーに変わってから友達に歯並びをほめられることが増えて、とても嬉しいです。
矯正は痛いから治療をためらってしまう人がいると思うけど、痛さよりも、どんどんキレイになっていく自分の歯を見ると嬉しさの方が強いので、治療を受けることを悩んでいる人がいれば、治療を受けてほしいと思います。