初診時年齢20歳の女性 上顎前歯の突出と上下顎前歯の叢生を主訴として、近隣一般歯科医から紹介来院された。
上顎右側中切歯が下顎前歯より約6㎜突出していた。また、閉唇を行っても同歯切縁が上下の口唇の間に露出していた。また、犬歯から犬歯間は上下顎の各歯の咬合接触が無く開咬であった。嚥下時、会話時に上下顎前歯間に舌の突出が確認された。
セファログラムの分析をふまえ、前歯部開咬を伴う上下顎前突症と診断し、上下顎小臼歯を抜歯していただき、筋機能療法を併用しながら上下顎唇側マルチブラケット装置を使用して動的治療を行った。治療前は常に口を開いておられ、口の中の乾燥による口臭と歯の着色に悩んでおられたが、前歯が後退したことにより口が閉じられるようになり、口臭、歯の着色ともに気にならなくなったとのことであった。 動的治療期間は3年1カ月間を要したが、調整来院は25回で平均的であった。
母と歯医者さんに勧められて矯正を始めました。上下表側の装置だったので、初めは見た目に抵抗がありましたが、だんだん慣れて気にならず過ごせました。歯磨きが大変でしたが、しっかりとみがく習慣がつき、歯医者さんでも褒められます。
歯は健康に重要なのでこれからも続けたいです。
治療前は出っ歯ぎみで口が少し開いていました。見た目と乾燥による口臭・着色が気になっていましたが、今では口はしっかり閉じるし、口臭等も気になりません。少し自信もつきました。
矯正は多少痛みはあるし手入れも大変だけど、きれいになった歯並びは一生ものです。丁寧な歯みがきの習慣や「健康な歯を保ちたい」という意識、自信など得られるものは多いと思います。